魔軍襲来 ―アルスラーン戦記(11) (カッパ・ノベルス)

魔軍襲来 ―アルスラーン戦記(11) (カッパ・ノベルス)

 第10位。

 「アルスラーン戦記」6年ぶりの新作。多くの読者が待ち望んでいた作品です。

 あらしのように新刊が発売されるこのご時世、並大抵の作品ならあっというまに忘れられているはずで、新刊を待たれていたことそのものが、すなわち非凡さの証明といえるでしょう。

 で、じっさいに読んでみると、悔しいけれどこれがおもしろい。無数のキャラクターをたくみに操り、群像劇を紡ぐことにかけて、やはりこの作家の能力は非凡というしかありません。

 悪の魔王が復活しようとしているとき、諸外国との政治的かけひきなど気にしているのはこの小説くらいのものでしょう。次巻が早く出ますように。