海を失った男 (晶文社ミステリ)

海を失った男 (晶文社ミステリ)

 第2位。

 傑作「ビアンカの手」、「海を失った男」、「墓読み」が収録された短編集。

 「ビアンカの手」は奇想がほとんどSF的な域に達している恐怖小説。フェティッシュで官能的な描写が読みどころです。

 「海を失った男」は最後の1ページになるまでなにがなんだかわからない小説で、難解といわれることもありますが、すべてのなぞが解き明かされる結末にはある種ミステリ的な感動があります。

 「墓読み」は心あたたまる珠玉の名作。甘いといえばあまりにも甘い――しかし、これがスタージョンなのです。