- 作者: 林ふみの,GAINAX
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2005/12/17
- メディア: コミック
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読了。
「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd」、これがほんとの完結編。
シンジとアスカを巡る物語は第4巻までで終わっているので、第5巻には前日談、第6巻には後日談にあたるお話が収録されています。
でもまあ、やっぱり物語としてのおもしろさは第4巻までのほうが上かと。
後半2巻は、蛇足というほどではないにしろ、あまりあえて付け足す必然性が感じられません。まあ、これはこれでおもしろいんだけどね。
この巻に収録されているのは、シンジ、アスカ、レイらチルドレンたちが世界各地に散ってからのお話。
かれらは成長していくにつれ、シンクロ率が下がってエヴァに乗れなくなっていきます。しかし、それはかれらがおとなになったということでもあるのです。
ここには「新世紀エヴァンゲリオン」本編では見ることができなかった、14歳の戦場を通り過ぎたシンジたちがいます。
そしてまた、エキセントリックに尖っていった「エヴァ」本編とは違う、緩やかな時間の流れがある。
うーん、なんて健全な漫画なんだ。「エヴァ」とおなじキャラクターを使ってこの違い。おなじキャラクターでも、違う物語に載せれば違う存在になるんですね。
それにしても、けっきょく、カヲルくんはなんだったんでしょうね。
てっきり第5巻以降でその正体があかされるのかと思いきや、なぞは深まるばかりでした。これじゃまるで山下和美の「不思議な少年」だよ。
それから、まったく出番がないケンスケが可哀想。ちょっとくらい出してあげてもいいだろうに。