かつて、『Kanon』はやおいである、という暴論というか妄論をぶち立てた男がいた。

――「世界で最後のテキストサイト

 いやまあ、「Kanon」そのものをやおいだと言ったわけじゃないけどね。

 男性向けの作品でも女性向けの作品も似たようなモチーフが使われるようになってきているようだ――といいたかったのであって。

 でもまあ、おれが悪かったよ(>_<)。鍵っ子の皆さんは赦してください。

 男性向け萌え作品と女性向けのものとのいちばん根本的な差は、視点にあるんじゃないだろうか。

 男性向けはたいてい一人称視点だけれど、女性向けはたぶん三人称なんだろう。

 一応、ギャルゲーの範疇に含まれる「アトラク=ナクア」がほかのゲームと異質な印象をのこすのは、特定のキャラに同一化できないように視点が設定されているからだと思う。

 ネットには主人公の名前をいれかえることができる「ドリーム小説」というものもあるけれど、あれは一人称ぽいですね。

 おなじように「萌え」という言葉を使っても、一人称的なそれと三人称的なそれは異質な気がする。