「ナポリ」読了。

 チャットでTKOさんが「意味不明すぎだから読んでみてください」と言っていたので、読んでみた。うむ、たしかに意味不明。全然わかんない。

 こういうときはなんでも知っているGoogleに頼るにかぎる。さっそく検索してみると、編者の殊能将之氏の日記に行き当たった。そこにはこう記してあった。

 とはいえ、わたしも「ナポリ」がどういう話かはさっぱりわからない。「この人はなぜこんな商売をしてるんですか?」と質問されても困るよ。わかんないから。
 まあ、皆さん、ご自分で読んで判断してください。

 あんたにもわかんないのかよ! それじゃ、僕にわかるわけがないよな。というわけで何がなにやらさっぱりわからない話なのだが、傑作。

 ようするにこれは都市萌え小説なのだと思う。あらゆる文化がまざりあったナポリの陰鬱な風景そのものが主人公なんだろう。うっとりしながら読んだ。

 続けて「グーバーども」も読みあげる。性悪の老人に「グーバーどもに売り飛ばしてやるぞ!」と脅されている少年の話。落ちは読めるのだが、結末の部分がコミカルで楽しい。しかしよく考えてみると壮絶に不条理なお話である。

 ああ、なんだか読むほどにデイヴィッドスンを好きになっていく。殊能さんのセレクトも良いのだろうが、たしかにこれはすごい作家だ。