読了。

 いい漫画だなあ。いや、ほんと。周期的にからだが透明になってしまう「透明病」にかかってしまった少女白山さんと、彼女を守ろうとする少年唯見くんの物語。

 掲載紙がマイナーなだけに(「コミックフラッパー」って知ってる?)それほど知名度は高くないと思うけれど、これはちょっとした掘り出し物。この作家の名前は憶えておいて損はないと思うよ。

 「透明病」というどちらかといえば地味なワンアイディアからありえる展開をシミュレーションしていくストーリーテリングは、佐藤マコトサトラレ」あたりと似ていなくもない。

 しかしこの作品では(とりあえずいまのところは)SF的なワンダーは最小限に抑えられていて、おもしろさのかなめはあくまで甘酸っぱい青春の描写にある。

 透明な少女というキャラクターからくるほんのりエロティックな展開も魅力的だけれど、なによりボーイ・ミーツ・ガールのボーイにあたる唯見くんがいい。

 純真無垢というか単純ばかというか、少年率100%のちょっと「おおきく振りかぶって」の田島みたい。まだ自分の世界で遊ぶことに夢中なこの男の子が今後どう変わっていくのか見物です。

 岡本一広の絵はまだお世辞にもうまいとはいいがたいけれど、たぶん発展途上だと思うので、これから先に期待。何年かあとには名作をかいてくれる作家なのではないかと期待している。

 縞パンツンデレ美少女も出てくるので、そっち系が好きなひともお見逃しなく。