- 作者: 佐々木少年,TYPE-MOON,「真月譚月姫」製作委員会
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2005/11/26
- メディア: コミック
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読了。
あいかわらずおもしろい。なにげない構図のひとつひとつに工夫とセンスを感じる。「月姫」がこの人の手によって漫画化されたことは非常な幸運だったのではないか(オリジナルも読んでみたいけどね)。
なにより描写の端々から原作に対する理解の深さが伺える。「佐々木少年! 貴様、このゲームをやりこんでいるなっ!!」「答える必要はない」みたいな。
この巻からオリジナルエピソードが含まれているんだけれど、原作のファンならにやりとできる内容である。遠野家ルートも絡めるつもりなのかなあ。
さすがに翡翠と琥珀のエピソードはどうしようもないだろうけれど、反転衝動にかんしてはつっこんだ描写が見られるかもしれない。たのしみたのしみ。
まあ、とにかくなにかと口うるさいTYPE-MOONのファンでも文句の出ない素晴らしい内容といえるだろう。だが! しかし! はたしてこの内容で「真月譚」を名乗ってもいいものだろうか。
ただの「月姫」ならともかく、「真月譚 月姫」というタイトルを冠するからにはもっとアニメに忠実にするべきでは。いや、きっとそうだ。七夜の短刀を派手にしたり、アルクェイドを弱くしたり、シエル先輩にスパゲティを食べさせたりするべきだ。
そうでなくては「真月譚」とはいえないだろう。次からはもっとアニメに忠実に描写してほしいものだ。そうすればいまよりもっとファンが増えるはずだ。作者には一考を願いたいものである。