τになるまで待って (講談社ノベルス)

τになるまで待って (講談社ノベルス)

 読了。

 Gシリーズ第3弾。

 今回、海月、山吹、加部谷の凸凹トリオが赴くのは山奥の奇妙な館。そこには超能力者といわれる男が住んでいた。

 3人の仕事は、そこに集められた資料から、失踪した天才科学者「真賀田四季」にまつわるものを探すこと。割りのいいバイトになるはずだった。ところが例によって殺人事件が発生、警察に助けを求めることになる。

 Gシリーズも3冊目ということで、そろそろ海月たち3人にも愛着がわいてきた。たぶん読者は加部谷うざい派と加部谷萌え派に分かれると思うけれど、僕はわりと気に入っている。

 このシリーズの彼女は、S&Mシリーズで萌絵が、Vシリーズで紫子さんが果たした役割を果たしていますね。好奇心旺盛で、周囲に迷惑がられながらも推理を続けるトラブルメイカー。

 一見、ただの邪魔者にも見えるけれど、彼女たちがいなければ犀川や海月は黙って研究しているだけなので、非常に重要なキャラクターといえるだろう。

 今回、加部谷はなぞの美形超能力者によって「異界」へと連れ去られてしまう。はたしてこれはトリックなのかそれとも本当の超能力なのか。

 まあ、トリックに決まっているんだけど、彼女の意外と冷静な態度には好感が持てる。これが紫子さんだったらもっと大騒ぎしていたに違いない。ああ、Vシリーズのキャラクター、また出てこないかな。

 次巻は「レタス・フライ」だそうです。たぶん「let us fly」と書くのでしょう。