魔法先生ネギま!(11) (講談社コミックス)

魔法先生ネギま!(11) (講談社コミックス)

 読了。

 「ネギま!」ももう11巻かあ。このままいくと「ラブひな」より長く続くことは確定っぽいですね。全18巻くらいできれいに終わってくれるとありがたいところ。

 今回は文化祭&格闘大会編。格闘漫画としてもわりとふつうにおもしろい。「HUNTER×HUNTER」ほどではないにしろスピーディーかつ的確な描写で魅せてくれます。

 ていうか、いまさらながらに情報量が凄いことになっているんだけれど、これで読みづらくならないのはどういう魔法だろう。なんなんだ、この台詞の多さは。基礎的な漫画スキルの高さがねっこのところで作品を支えているのだろうと思う。

 作品の骨子そのものはオタク快楽原則にひたすらに忠実なんだけど、そのチューンアップが凄まじい。作中の魔法理論、キャラ設定、コマ割り、描写、いずれもオリジナリティはないもののしっかり考えられていて、手抜きがないんですね。

 バトル、ラブコメ、萌え、お色気――と、あらゆる快楽要素を妥協なく煮詰めたこの作品は、ある種、この方向性としては究極的なところに近づいてきているんじゃないでしょうか。

 純粋に物語を追いかけてもそこそこ愉しいし、ディテールに耽溺するおもしろさもあるはず。僕には無理だけれど、全人物の顔と名前をあたまにいれて読んだらさぞ愉しいでしょうね。

 たぶん、ひとつひとつの要素を取り出せば赤松健より巧い作家はいくらでもいると思う。しかし総合点の高さで頭ひとつ抜き出ている感じ。大した漫画家になったなあ、ほんと。