リトル・ジャンパー(1) (アフタヌーンKC)

リトル・ジャンパー(1) (アフタヌーンKC)

 読了。

 高田裕三の新作。ある日、未来からやってきた「娘」。彼女は自分の「母親」(つまり主人公にとっての「妻」)を難病から救うために法を犯したらしい。彼女を捕らえるために来たタイム・パトロール(みたいなやつ)も絡んで、事態はこんがらがっていく――。

 「3×3EYES」みたいにシリアスな物語ではなく、どちらかといえば軽妙なコメディです。初期設定にだいぶ無理がある(わざわざ未来から母親をさがしに来たんだから、名前くらい憶えていようよ)ことに目を瞑れば、なかなかに楽しい作品。

 思いきりありきたりの話なんだけれど、さすがにこなれている。あっというまに話のなかに読者を連れて行くこのテンポのよさ。巧いよなあ。ベテランの味っていうんですか。

 一応SFなので、タイム・パラドックスとかも考えてあるようだけれど、どう考えても第1巻の時点で大幅に歴史は変わってしまっているような。だってあちこち壊したり人殴ったりしているじゃん!

 主人公が自分の娘にドキドキしちゃったりするのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」以来のお約束。このラブコメ、いったいどう処理するんだろう。

 そのうち、「母親」が出てきて妙な三角関係になったりするのかなあ。ヒロインのチマたんが現代に残って、自分の母親になるというオチはないですよね?

 高田裕三の漫画はしばらく読んでいなかったけど、久しぶりに読んでみるとやっぱりいいですね。ほかのも捜してみようかな。