ラーメン発見伝 15 (ビッグコミックス)

ラーメン発見伝 15 (ビッグコミックス)

 読了。

 人気漫画「ラーメン発見伝」第15巻。あいかわらず安定したおもしろさだなあ。

 お約束のグルメ漫画の一種ですが、この作品のオリジナリティはあくまでもラーメンに標的を絞り、徹底的にその世界を掘り下げていったところにある。

 読んでいると、ラーメンの世界の奥深さがじつによくわかる。こんなにわかりやすくてエンターテインメント性に富んだラーメンガイドは、書籍の世界にも数少ないんじゃないかな。

 また、毎回、主人公が試行錯誤してあたらしいラーメンをさぐっていくプロセスには、どこか推理小説的なおもしろさがあると思う。

 たとえばこの巻の巻頭に置かれた第128話「父のラーメン娘のラーメン」は、亡父のものと寸分たがわないように作ったはずのラーメンが、なぜか常連に受けが悪いという謎を解き明かしていく物語。

 結末ではちょっとした「意外な解決」が待っているのだが、きちんと伏線が敷かれてあって、きちんと納得できるようになっている(実際にそこまでの差が出るかどうかはわからないけど)。

 さらによく見るとこの回の表紙が伏線になっている! 作者のほくそ笑む顔が見えるようだ。

 また、現在のラーメン業界が抱える魅力や問題点がわかるところにも、トリビア的な快感がある。たとえば今回テーマにのぼる激辛ラーメンの問題点など、いわれてみると、「なるほど」とうなずくしかない。たしかにそういえばそうだよな。

 問題は読み終わるころにはラーメンを食べたくてしかたなくなっていることで、こればかりはいくら読んでも解決しないのであった。