読了。

 さっそく第2巻を読んでみた。

 今回は裕一(主人公)が隠し持っていた大量のエロ本「戎崎コレクション」が、里香(ヒロイン)に見つかって大喧嘩、そこから仲直りするまでのお話。ひたすら下手に出る裕一がめちゃくちゃ情けない。8時間も屋上に監禁されて死にかけたら普通怒るだろ……。

 いくらなんでもこのエピソードはやりすぎなんじゃないかなあ。ほんとにただ謝りまくって赦してもらえればそれでいいのかよ? と、細かいところで気になる点はあるものの、基本的にはまったくどうってことはないお話。

 しかし後半に入ると新キャラクターもあらわれてかなり緊迫します。そういえばこの話って難病ものだったんだね。

 第1巻を読んだときはそれほど気にならなかったんだけれど、第2巻まで読むとやっぱりあざとい話だなあ、という気がしますね。

 「イリヤの空、UFOの夏」ほどではないけれど、なんとなくわざとらしい。だれも彼もがあらかじめ書かれた設計図のとおりに動いているような違和感。

 個々のキャラクターが、個人として存在しているというより、「未熟な少年」、「わがままな重病の女の子」、「ミステリアスな青年医師」といった類型をなぞっているように見える。まあ、例によって、ここらへんは僕がひねくれた読みかたをするのが悪いのかもしれないけれど……。

 この「あざとさ」というのは微妙な問題で、そもそも小説とは綿密な計算のもと書かれるものなんだから、「計算高い」と非難することは間違えている気もする。でもどうにも背中が痒くなる展開ってあるよね。

 というところで、第3巻へ続く。