金魚屋古書店 2 (IKKI COMICS)

金魚屋古書店 2 (IKKI COMICS)

 読了。

 良心的な価格設定、どんな漫画でも揃う品揃え、そして膨大な漫画を所蔵する「ダンジョン」が名物の「金魚屋古書店」を狂言回しにしたシリーズです。

 今回も「アドルフに告ぐ」、「小さな恋のものがたり」、「じゃりン子チエ」、「銀河鉄道999」など名作漫画を軸にあらたな物語が繰り広げられます。

 一話完結で毎回主人公が変わるスタイルのため、その気になれば(名作漫画が続くかぎり)いくらでも続けられそうな雰囲気ではあります。とはいえ、掲載紙が変更してから、ネタ的にはやや薄くなったかな。

 しかしまあ僕も20年以上漫画を読んできて、まだ全然読み足りないので死ぬまで読んでいく予定の男。この作品に登場する愛すべき漫画バカたちには共感せずにはいられません。

 けれど、もちろんこの作品に登場するのはそのような「マニア」だけじゃない。「金魚屋古書店」がみせてくれるのは、もっと普遍的な、「人」と「物語」の邂逅の一場面なのです。人は物語を通して、現実の桎梏から逃れる。

 その感激には、マニアもパンピーもあったものじゃない。この漫画はそういう意味で実に公平です。ただの漫画ですが、じつに良い漫画なのです。