こみっくパーティーRevolution 第1巻 [DVD]

こみっくパーティーRevolution 第1巻 [DVD]

 人気ゲーム「こみっくパーティー」2度目のアニメ化作品。たしか最初の作品も観た記憶があるんだけれど、あまり内容を憶えていない。それほど大した出来ではなかったのだろう。もしくは僕の目がくもっていたか。

 それでも前作は一応シリアスなビルドゥングス・ロマンになっていたけれど、今回は完全にコメディの模様。おなじみのキャラクターたちが、ふみゅーんとかぱぎゅーとか叫びながら画面せましとあばれまわる。まあ、それだけといえばそれだけの内容。

 べつに何がおもしろいわけでもないけれど、ついつい観てしまうのはやはりキャラクターの力なのだろう。詠美ちゃんさまらぶ。でも、いくらなんでもここまでばかじゃないと思うぞ(>_<)。

 同じアクアプラス作品の映像化とはいっても、ある意味、シリアスな「To Heart −Remember my memories−」とは対照的な作品といえる。「To Heart −Remember my memories−」は、あえて原作の時間から先へ進み、微温な停滞を打ち破ろうとしていた。

 しかし、こちらでは時間は完全に停まっている。放映そのものは1クールで終わったらしいけれど、必要があれば無限にエピソードを生産することができるだろう。これはこれでコンテンツビジネスとしてはひとつの完成形といえそうだけれど、僕はやっぱり始まりがあり終わりがある物語のほうが好きだ。

 しかしまあ、たぶん、どちらが優れているという問題ではないのだろう。進むことと、とどまること、人間の心にはその両方を求める心理があるように思える。

 永遠に思春期的な時空間のなかにとどまろうとする世界は、やがては腐敗し破綻するだろう。だがその快楽性の外へ進もうとする物語は、過ぎていくものの哀しみと向き合わざるをえない。

 一時期、理想化された思春期空間をパッケージングした「ギャルゲ−」コンテンツは、非常に魅力的に見えていた。だが、そろそろその時代も終わりを告げたようだ。「萌え」がどうとかいっても、おもしろくないものは、おもしろくないのである。