読了。

 佐野タカシのえろえろ漫画。

 佐野タカシ新潟県中越震災の折り、被災しながらも、電気の止まった部屋で漫画を書き上げたという逸話の持ち主です。プロ根性だねえ。グリーン・デイみたい。そういうこともあって個人的に注視している漫画家のひとり。

 Amazonに画像がないせいで表紙をお見せできないことが残念です。「たけくまメモ」にも書いてあったけれど、Amazonは表紙画像があったりなかったりするのをなんとかしてほしいですね。

 どういう事情なのか知らないけれど、同じ作品でも巻数によって表紙があったりなかったりするんだもんな。まあ僕はアフィリエイトはやっていないからその点は問題ないんだけれど、新刊くらいはすべて画像が出るようになってほしいです。

 ――話がずれた。まあ、なかみはいつもの佐野タカシなのですが、今回は主人公の女の子が、男性に触れると、その人の妄想が仮想現実化した空間に転移してヴァーチャル・エッチしちゃう超能力者という設定。まあ、筒井康隆の「七瀬」シリーズみたいなものですね(違うか)。

 なにしろ超能力で仮想現実なのでどんな一瞬でシチュエーションに切り替わってもおかしくないわけで(いや本当はおかしいけど)、ページ数の少ない読みきり連作にはぴったりの方法論かも。あいかわらず絵はかわいいです。好きなひとは好きな江柄でしょうね。

 作中の「現実」と「妄想」を画面上で等価に扱うという意味で、漫画表現的には「焼きたて!! ジャぱん」とか「ブリザート・アクセル」の系譜といえるかも。いやまあ、だからどうだというほどの実験性ではないんだけれど、佐野タカシの新境地でもはあるかも。