わたしはあい(1) (モーニング KC)

わたしはあい(1) (モーニング KC)

 読了。

 オタクはもちろんパンピーをも巻き込むヒット作を発表しつづけるゲームデザイナー、紺野マコト。その正体はMITの人工知能研究室出の天才プログラマーだった(漫画だなあ)。

 そしてかれが恋するメイド喫茶の少女亜衣の正体は、リモートコントロールされたアンドロイド。「理想の女性」を求める紺野は彼女の人工知能をデザインすることになるのだが――というラブ(?)コメディ。なんだかなー。なんだかなー。なんだかなー。

 監修として瀬名秀明の名前がクレジットされているのですが、なにを監修しているのやら。解説として東京大学大学院情報理工学研究科知能機械情報学専攻講師稲邑哲也氏(長い)による解説が載っていたりもするのですが、非常にちぐはぐな印象です。

 今まで、メイド喫茶美少女アニメに没頭していたおたく達が「わたしはあい」に触発されることで本当にAIを叫びだし、そのエネルギーを研究につぎ込んだとしたら、日本の、いや世界の人工知能の研究が一転するかもしれない。そして鉄腕アトム鉄人28号と肩をならべて亜衣がプロジェクトXの背景に使われる時がやって来るかもしれない。

 来るわけないだろ(笑)。「萌え」なんて意味すらはっきりわからない空虚なことばが、おたくたちの狭い箱庭の外まで流行していくなかで、こういうなんともいえない作品が出てきたりもする。それはおもしろくないこともないけれど、やっぱり萌えはもういいなあ、とも思いますね。