真月譚 月姫(2) (電撃コミックス)

真月譚 月姫(2) (電撃コミックス)

 読了。

 原作は既に入手困難になって久しいという「月姫」漫画版の第2巻。TYPE-MOONにはさっさとリニューアル版を作ってほしいところですが、そうなればちょこっと手を入れて商業販売というわけにはいかないだろうし、そのせいで新作の発売が延期されたりしても困るし、まったくどうしたものでしょう。PS2にでも移植されないかな。

 表紙からもわかる通りシエル先輩大活躍の巻――では全くなく、士貴&アルクVSネロ・の巻。おそらく「Fate」のサーヴァントたちよりも強いと思われる(しょせん連中は人間のなれの果て)最強のアルクェイドですら殺すことができない「死徒二十七祖」の一角、ネロ・カオスを前に、士貴はどのように戦うのか?というわけで、盛り上がっています。

 「埋葬機関」、「直死の魔眼」、「死徒二十七祖」、「真祖」、「第七聖典」、「魔法使い」といった独自の奈須言語にわくわくしながら「月姫」をプレイしたのもいまは昔、再プレイしたいのは山々ながら時間がない。しかし佐々木少年の漫画版は原作のあの昏い雰囲気を良く再現していると思います。アルクが可愛く見えてくるのはこれからだけど。

 むき出しの才能がごろりと転がっているような印象の「空の境界」と比べると、「月姫」のエンターテインメントとしての水準は非常に高く、だからこそあれほどの暴風的な人気を獲得できたわけですが、単純に娯楽対策とは言いがたい魂の昏さこそ「Fate」では薄れた「月姫」の魅力。そこらへんもきっちり描写できているのが偉い。

 ただアルクェイド・ルートを忠実に追いかけるとなればどうしても秋葉やヒスコハの魅力は描ききれないことになるわけで、今後そこらへんをどうやってフォローしていくのかが気になるところ。

 琥珀さんなんて、このままではへたするとかわいいお手伝いさんで終わってしまいますよ! しかしこの人の描くアルクや先輩は胸大きいな(ちなみにアルクはバスト88)。

 メインヒロインである純白の吸血姫、アルクェイド・ブリュンスタッドはいまのところただのおっかない姉ちゃんですが、人気投票で三回連続圧勝したその魅力があきらかになるのはこれから。

 原作では彼女にはふたとおりの運命が与えられているわけですが、この調子でいくと漫画版はあの悲劇的結末で終わりそうでちょっと哀しい。美しい結末なんですけどね。