読了。

 「赤城山卓球場に歌声は響く」(これもなかなかとんでもない小説である)で颯爽と(?)デビューした野村美月の最新シリーズ完結編。おもしろかった!! しあわせ指数400%のウルトラハッピーノベル。

 悪の組織流流舞をたばねる美貌の大幹部であるパパとかれが溺愛する娘で正義の味方(!)の愛と葛藤の日々を綴るラブラブラブコメディ(ラブの大半はパパの娘愛ですが)。

 表紙だけみればいかにも萌え萌えならノベに見えますが、物語として実にまっとうな出来。なんというか、作品から「物語作家」の志向性を感じる。人物設定や要素をそれだけに終わらせず、あくまで物語に奉仕させようとする意思を。

 作者プロフに「こどもの頃から物語を考えるのがすきだった」などと書いてありますが、なるほどそうだろうと思えます。大団円がちょっと駆け足なのは珠に瑕ですが、まずは楽しめた一作。次回作が待ち遠しい。

 それよりも前に「赤城山卓球場に歌声は響く」の続編を読むべきか。ただしいちご模様のファティマルームを持つルミナス・ミラージュに匹敵する女の子指数の高さなので、そういうのがダメな人はまったく受け付けないでしょう。

 ていうかむしろホモ・サピエンスの定義から一段階くらい抜け出しちゃっているひとじゃないとむりかも(そんなことはないだろうが)。