宇宙のみなしご

宇宙のみなしご

 読了。

 最近嵌まっている森絵都の児童文学作品。

 彼女の作品にはわりに対象年齢に幅があって、「DIVE!!」には性的な記述なんかもバンバン出てくるのだが、これは小学生向けくらいだろう。

 夜の街で屋根のうえを歩きまわる4人の中学生を主人公にした小品だが、あいかわらず抜群にセンスが良くて、読ませる。読後胃にもたれる超大作ばかりの昨今にあって、こういう本は貴重である。

 ただ「つきのふね」を読んだときもそう思ったのだけど、このひとは結末の泣かせかたがあざといというか、感動的な方向にまとめてしまうところがあって、そこがちょっと気にかかる。いや、うまくまとまっているんですけどね。綺麗にまとめすぎというか。