読了。

 なんだか僕、最近はライトノベルとかジュヴナイルばかり読んでいるな。まあいいけど。

 「パートタイムプリンセス」シリーズの第3作目にして完結編です。第一作については↓を参照のこと。

http://d.hatena.ne.jp/kaien/20030421

 まあ、あれですね。やっぱりこのシリーズは第一作目がいちばんおもしろいですね。もともとアイディア勝負みたいなところがありますから、連作にするのはきついのでしょう。

 エドモンド・ハミルトンの「スターキングへの帰還」みたいなものですからね、続編は。

 上のリンク先にもちょっと書きましたが、異国や異世界の貴人になりかわって悪漢と戦い、その国の王女と恋に落ちるというこの物語の展開は、アンソニー・ホープの古典的名作「ゼンダ城の虜」のヴァリエーションだと思います。

 この種の「ゼンダ城テーマ」のおもしろさは、主人公がいくら権力を奮っても、ほんとうはしょせん代理にすぎないという一点にあります。

 「パートタイムプリンセス」はそれをひと捻りして、主人公と王女が直接会うことがないというシチュエーションをつくったところがおもしろかった。

 でもこれは一回かぎりのアイディアだから、続きものにするのはむずかしい。だから、連作にするよりはむしろその一回をじっくりたっぷり描きこめばよかったと思うのですが……。ライトノベルって辛いよね。