戦略拠点32098 楽園 (角川スニーカー文庫)

戦略拠点32098 楽園 (角川スニーカー文庫)

 スニーカー大賞の優秀賞だったかを受賞した小説。宇宙空間で延々と戦争を続けるふたつの国の兵士が「楽園」と呼ばれる星で少女と交流するというお話。

 石野さんに薦められて読んでみた。うーん、たしかに悪くないんだけれど、内容が薄すぎる。

 僕だったら主人公が目的の惑星に突入するまでに死んでいった部隊の隊員ひとりひとりにキャラクターをつくって、かれらの物語をカットバックで挟んでいく。

 なにもたいしたページ数をとらなくてもかまわない。ちょっとしたエピソードでかれらの個性をすこしだけ描き出していけばいいんです。

 こうすれば世界観に広がりが出るし、足りない部分は読者が勝手に想像してくれるはず。戦争を続ける両国の政治体制ももっと詳細に設定されていてしかるべきだった。まあ、これもいうは易しってことではあるんですけどね……。

 でも絶対にもっとおもしろくなるネタだよ、これは。