孤剣―用心棒日月抄

孤剣―用心棒日月抄

 「忠臣蔵」の舞台裏を描いた代表作「用心棒日月抄」の続編。

 前作でようやく国元に帰国することができた主人公はふたたび藩命を帯びて江戸で死闘を繰り広げることになります。

 ただこの主人公が金を持たされていないためにまたもや用心棒暮らしをするはめになり、貧乏な生活にぶつぶつ文句をいったりするあたりはあいかわらず。

 こういうちっともかっこよくない生活の哀歓みたいなものを描かせるとこのひとは日本一かもしれない。

 シリーズものはどうしても第一作が最高ということになりがちですが、この小説は前作にはさすがに及ばないけれど、まあ、良い出来です。

 それからこのシリーズは「腕におぼえあり」というタイトルでNHKでドラマ化されているのですが、神のはからいか偶然同時期に再放送していて、僕は見ることができました。こちらもおもしろかったよ。